土偶と埴輪のちがい

ちがい原始(旧石器〜古墳時代)文化・くらし

土偶と埴輪のちがいの要点をまとめたイラスト

土偶は縄文時代に、まじないやいのりのためにつくられた土の人形で、女性の形が多く見られます。埴輪は古墳時代に、古墳のまわりに並べられた焼き物で、人・馬・家・円筒などの形があります。つくられた時代がちがい、あいだに弥生時代がはさまります。

2026/09/20 公開・ふりがなつき

表でくらべる

土偶どぐう埴輪はにわ
時代縄文じょうもん古墳こふん
用途まじない・いのり古墳こふんのまわりに並べる
形人(女性が多い)人・馬・家・円筒
年表で「土偶がつくられる」を見る

見分けるときは、まず「時代」を見ます。土偶どぐうは縄文時代じょうもんじだい、埴輪はにわは古墳時代こふんじだいのものです。どちらも土でつくった焼き物ですが、使い道がまったくちがいます。土偶どぐうはまじないやいのりの道具、埴輪はにわは古墳こふんのまわりに並べるためのものです。

つくられた時代を年表で見る

  1. 前13000年縄文土器じょうもんどきがつくられ始める
  2. 前3000年土偶どぐうがつくられる
  3. 前300年米づくりが伝わり広まる
  4. 300年前方後円墳ぜんぽうこうえんふんがつくられ始める
  5. 450年大仙古墳だいせんこふん(仁徳天皇陵古墳にんとくてんのうりょうこふん)がつくられる

土偶どぐうがつくられた縄文時代じょうもんじだいと、埴輪はにわがつくられた古墳時代こふんじだいのあいだには、米づくりが広まった弥生時代やよいじだいがはさまっています。土偶どぐうは狩りや採集でくらしていた時代のもの、埴輪はにわは大和政権やまとせいけんが各地の豪族ごうぞくをしたがえていった時代のものです。

土偶

土偶どぐうは、土でつくった人の形の焼き物です。女性の形が多く、食べ物がたくさんとれることや、けがや病気がなおることをいのる、まじないに使ったと考えられています。わざとこわしたものが多く見つかっています。

縄文時代じょうもんじだいの人々は、狩りや漁、木の実の採集でくらしていました。同じ時代のものには、縄目の模様の縄文土器や、食べたあとの貝がらを捨てた貝塚があります。

覚え方

土偶どぐう(縄文じょうもん・いのり)と埴輪はにわ(古墳こふん・古墳こふんのまわり)を取りちがえない

埴輪

埴輪はにわは、古墳こふんのまわりに並べられた焼き物です。人・馬・家・円筒などの形があります。古墳こふんは王や豪族ごうぞくの墓で、中には鏡や剣、まが玉などがおさめられました。

古墳時代こふんじだいには、前が四角く後ろが丸い、かぎ穴の形をした前方後円墳が各地につくられました。大阪府堺市の大仙古墳は日本最大の前方後円墳ぜんぽうこうえんふんで、全長は約486メートルあります。前方後円墳ぜんぽうこうえんふんが各地に広がったことは、大和政権の力の広がりを示しています。

覚え方

前が「方」(四角)、後ろが「円」(丸)。かぎ穴の形

それぞれの時代の遺跡とあわせて覚える

土偶どぐうと埴輪はにわは、その時代の遺跡いせきとセットで問われることがあります。縄文時代じょうもんじだいの遺跡いせきでは、大きなむらのあとが見つかった青森県の三内丸山遺跡と、アメリカ人のモースが発見した東京都きょうとの大森貝塚が代表です。

古墳時代こふんじだいでは、日本最大の前方後円墳ぜんぽうこうえんふんである大阪おおさか府の大仙古墳だいせんこふんのほか、「ワカタケル大王おおきみ」の名がきざまれた鉄剣てっけんが見つかった稲荷山古墳がよく出ます。このころ、朝鮮半島から移り住んだ渡来人が、漢字かんじや仏教ぶっきょうなどの大陸たいりくの文化を伝えました。

時代ごとに「土でつくったもの」を整理する

原始の時代は、土でつくったものが時代の目印になります。土器どきと合わせて、時代ごとに整理しておきましょう。

時代と、土でつくったもの

  1. 旧石器時代きゅうせっきじだい土器どきも土偶どぐうもまだない(打製石器だせいせっきの時代)
  2. 縄文時代じょうもんじだい縄文土器じょうもんどき(厚手・縄目の模様)と土偶どぐう(まじない・いのり)
  3. 弥生時代やよいじだい弥生土器やよいどき(うすくてかたい・赤っぽい)
  4. 古墳時代こふんじだい埴輪はにわ(古墳こふんのまわりに並べる)

入試のポイント

  • 縄文時代じょうもんじだい。女性の形が多く、まじない・いのりに使った
  • わざとこわしたものが多い
  • 古墳時代こふんじだいの埴輪はにわとの区別が頻出
  • 形は「前が四角・後ろが丸」。かぎ穴の形
  • まわりに埴輪はにわ、中に鏡・剣・まが玉
  • 各地に広がった=大和政権やまとせいけんの力の広がり

よくあるまちがい

土偶と埴輪の時代を逆に覚える

土偶どぐうが縄文時代じょうもんじだい、埴輪はにわが古墳時代こふんじだいです。「埴輪はにわ=古墳こふんのまわり」とセットで覚えると、古墳時代こふんじだいだと思い出せます。

埴輪をいのりの道具だと考える

まじないやいのりに使ったと考えられているのは土偶どぐうです。埴輪はにわは、古墳こふんのまわりに並べるためにつくられました。

埴輪は人の形だけだと考える

埴輪はにわには、人のほかに馬・家・円筒などの形があります。土偶どぐうは人の形で、女性の形が多いのが特ちょうです。

確認問題

答えを考えてから、問題をタップして答えと解説を確かめましょう。

  1. Q1土偶どぐうと埴輪はにわのうち、用途が『まじない・いのり』なのはどちらでしょう。

    土偶どぐう

    土偶どぐうの用途は『まじない・いのり』です。ほかは埴輪はにわが『古墳こふんのまわりに並べる』です。

  2. Q2土偶どぐうと埴輪はにわのうち、用途が『古墳こふんのまわりに並べる』なのはどちらでしょう。

    埴輪はにわ

    埴輪はにわの用途は『古墳こふんのまわりに並べる』です。ほかは土偶どぐうが『まじない・いのり』です。

  3. Q3土偶どぐうと埴輪はにわのうち、形が『人(女性が多い)』なのはどちらでしょう。

    土偶どぐう

    土偶どぐうの形は『人(女性が多い)』です。ほかは埴輪はにわが『人・馬・家・円筒』です。

  4. Q4土偶どぐうと埴輪はにわのうち、形が『人・馬・家・円筒』なのはどちらでしょう。

    埴輪はにわ

    埴輪はにわの形は『人・馬・家・円筒』です。ほかは土偶どぐうが『人(女性が多い)』です。

原始(旧石器〜古墳時代)の一問一答でもっと解く

つぎのステップ

年代と内容は、教科書・塾教材の記述にそろえた学習用のものです。異説がある年は、年表アプリの項目の中に記しています。まちがいを見つけたらお問い合わせから教えてください。